甘草とは?
かんぞう
甘草とは、マメ科の多年草の根を乾燥させた生薬で、強い甘みと抗炎症作用をもち、漢方薬や食品添加物として広く利用されます。
甘草(かんぞう)は、マメ科に属するグリキルリザ属の植物の根および根茎を乾燥させた生薬です。学名はGlycyrrhiza uralensis(ウラルカンゾウ)やGlycyrrhiza glabra(スペインカンゾウ)などが代表的で、中央アジアや中国北部、地中海沿岸などに自生しています。
甘草の最大の特徴は、その強烈な甘みです。主成分のグリチルリチン(glycyrrhizin)は砂糖の約50〜200倍ともいわれる甘さをもちます。グリチルリチンは体内で加水分解されてグリチルレチン酸になり、抗炎症・抗アレルギー・抗ウイルス作用を発揮します。
主な用途は以下のとおりです。
- 漢方薬:葛根湯・芍薬甘草湯など多くの処方に配合され、他の生薬の調和や副作用緩和にも使われます。
- 食品添加物:天然甘味料として菓子・飲料・醤油・味噌などに利用されます。
- 医薬品原料:胃炎・口内炎・湿疹などの治療薬に使われます。
- 化粧品:美白・抗炎症成分として配合されます。
ただし過剰摂取には注意が必要で、グリチルリチンの取りすぎは偽アルドステロン症(血圧上昇・むくみ・低カリウム血症)を引き起こすことがあります。日本では食品安全委員会がグリチルリチンの一日摂取量に目安を設けています。東洋医学と西洋医学の両方で重用される、歴史の深い薬用植物です。
使い方・例文
風邪の漢方薬として有名な「葛根湯」にも甘草が含まれており、薬局で購入できる身近な生薬のひとつです。
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