王莽とは?
おうもう
王莽とは、前漢を簒奪して新王朝を建てた中国の政治家・皇帝で、急進的な改革によって短命に終わった人物です。
王莽(おうもう、紀元前45年〜紀元後23年)は、中国の前漢末期に台頭した外戚政治家で、のちに皇帝位を奪い新(しん)という王朝を建国した人物です。
前漢の外戚として権力を蓄えた王莽は、幼少の皇帝が続く政治的混乱に乗じて実権を握り、紀元後8年に「天命により皇帝となった」と宣言して漢を廃し新朝を開きました。儒教的な理想主義に基づく急進的な政策を次々と打ち出したことで知られています。
主な改革として以下が挙げられます。
- 土地の国有化と売買禁止(王田制)
- 奴隷売買の禁止
- 物価統制と貨幣制度の大改革
- 官職名・地名などの大規模な改称
しかし、これらの改革は現実の経済や社会とかけ離れており、農民・豪族・商人の反発を招きました。各地で反乱が相次ぎ、赤眉の乱などの大規模な農民反乱が勃発した結果、紀元後23年に王莽は殺され、新朝はわずか15年で滅亡しました。後漢を再建した光武帝劉秀は、王莽の失政を反面教師として統治を行いました。王莽は後世に「ユートピア的改革者」あるいは「簒奪者」と評価が分かれる歴史的人物です。
使い方・例文
「王莽の改革は儒教的理想主義の典型例として、中国史の教科書でよく取り上げられる。」
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