猿聟とは?
さるむこ
猿聟とは、猿が人間の女性と結婚するという日本の民話・昔話のモチーフを指す言葉です。
猿聟(さるむこ)とは、日本の伝統的な民話に登場するモチーフのひとつで、猿が人間の娘を嫁にもらうという筋書きを持つ昔話の総称です。「聟(むこ)」とは婿のことを意味し、猿が花婿となる物語の形式を指します。
このタイプの昔話は日本各地に伝承されており、地域によって細部は異なりますが、基本的な構造は共通しています。父親がある理由(田の水を引いてもらう、荷物を運んでもらうなど)で猿と約束を交わし、娘を嫁に差し出す羽目になるという展開が多く見られます。その後、娘の機転や兄弟の助けによって猿を退治し、娘が助かるという結末が一般的です。
民俗学的には、異類婚姻譚(いるいこんいんたん)の一形態として分類されます。異類婚姻譚とは人間と人間以外の存在が結婚する物語の型で、日本では蛇聟、天人女房などとともに広く知られています。猿聟の話には、約束を守る重要性や親の軽率な行動への警告、女性の知恵や勇気を称える要素が含まれており、教訓的な性格を持ちます。
口承文芸として受け継がれてきたこれらの物語は、柳田國男らの民俗学者によって収集・研究され、日本の昔話文化の重要な一部として記録されています。
使い方・例文
「猿聟」は昔話の語りや民話集などに登場し、「猿聟入り」とも呼ばれる話型として民俗学の文献や絵本で取り上げられることがあります。
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