猫の皿とは?
ねこのさら
「猫の皿」とは、古典落語の演目のひとつで、骨董商が茶屋で珍しい皿を見つけ、猫ごと安く手に入れようとして逆に翻弄される滑稽噺です。
「猫の皿」は古典落語の人気演目のひとつで、旅の骨董商(道具屋)が街道沿いの茶屋に立ち寄り、貧相な茶店の猫の水飲み皿が実は名高い古伊万里の名品であることに気づくところから始まる滑稽噺です。
噺の筋は次のように展開します。
- 骨董商が茶屋の猫が使っている皿を見て、本物の名品だと見抜く
- 皿だけ売ってほしいと言うと疑われるため、「猫が気に入ったので猫ごと買いたい」と持ちかける
- 茶屋の主人はそれに応じるが、非常に高値をつける
- 驚いて値段の理由を聞くと「あの皿で飲み水を与えると猫が売れる」とけろりと答える
結末で茶屋の主人が骨董商の思惑を完全に見抜いており、むしろ利用していたことが明らかになるオチが秀逸で、「騙そうとした者が逆に一本取られる」という落語の典型的な構造を持ちます。短い噺ながら人間の欲と機転の対比が鮮やかで、骨董・古美術という題材が江戸時代から現代まで普遍的に通じる面白さを持っています。
上方落語(大阪)でも同系統の噺が演じられており、地域によって細部が異なるバリエーションが存在します。
使い方・例文
「猫の皿」は骨董・茶器への知識と人間の機転が絡み合う短編の小品として、前座から真打まで幅広い噺家が演じ、寄席の番組の中で軽妙な一席として楽しまれています。
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