漢籍とは?
かんせき
漢籍とは、中国で漢字を用いて書かれた書物の総称で、経書・史書・諸子・詩文集などを含む東アジアの古典文献群です。
漢籍(かんせき)とは、中国で漢文(漢字)によって著された書物の総称です。狭義には中国で編纂・刊行された書物を指しますが、広義には日本・朝鮮・ベトナムなど東アジア各地で漢字・漢文によって書かれた文献も含む場合があります。
漢籍は伝統的に「四部分類」という体系で整理されます。
- 経部(けいぶ):儒教の経典。論語・易経・詩経・礼記など。
- 史部(しぶ):歴史書。史記・漢書・資治通鑑など。
- 子部(しぶ):諸子百家・兵法・農書・医書など。老子・荘子・孫子など。
- 集部(しゅうぶ):詩文集・文学理論書。李白・杜甫の詩集など。
日本には古代から漢籍が伝来し、律令制度・仏教・文学・医学・農業など多方面に深い影響を与えました。江戸時代には儒学の隆盛とともに漢籍の出版・研究が盛んになり、大量の和刻本(日本で復刻した漢籍)が作られました。
現在は国立国会図書館・内閣文庫・各大学附属図書館などに多くの漢籍が所蔵されており、デジタル化も進んでいます。漢籍の読解には訓読(漢文を日本語の語順に読み下す方法)が伝統的に用いられています。
使い方・例文
「江戸時代の儒者が漢籍を訓読しながら弟子に講義した」や「図書館の漢籍コーナーには宋版・明版の貴重書が収蔵されている」という形で、古典学・歴史研究の場面で登場します。
この用語をシェア
最終更新: