液晶ポリマーとは?
えきしょうぽりまー
液晶ポリマーとは、液晶状態の規則正しい分子配列を固体でも保持する特殊な高分子材料で、超低吸湿性・高耐熱性・優れた寸法安定性を持ちます。
液晶ポリマー(LCP:Liquid Crystal Polymer)は、剛直な棒状分子が溶融状態でも液晶相を形成し、その高度に規則化した分子配列が固体になっても維持される特殊な熱可塑性プラスチックです。分子鎖が自己配向して高結晶性を示すため、他の汎用樹脂にはない優れた特性の組み合わせを実現しています。
主な特性は以下のとおりです。
- 超低吸湿性:吸水率が0.02%以下と極めて低く、寸法変化が少ない
- 優れた寸法精度・安定性:成形収縮率が小さく精密部品に適する
- 高い耐熱性:グレードにより連続使用温度200〜300℃に達するものもある
- 低誘電率・低誘電正接:高周波信号の損失が少なく通信部品に最適
- 優れた耐薬品性・気密性
成形加工時には溶融粘度が低いため薄肉・微細形状への充填が容易で、射出成形性に優れています。一方、分子が一方向に配向しやすい異方性があるため、設計時にはウェルドライン強度などに注意が必要です。
主な用途はスマートフォン内部のアンテナ素子・コネクター・センサー部品、5G通信対応の高周波基板・フィルム、医療機器、宇宙・航空機器など精密電子部品分野です。
使い方・例文
5G対応スマートフォンの高周波アンテナモジュールに液晶ポリマーフィルムが使われており、低誘電損失と精密な寸法精度が高速通信の品質維持に貢献している。
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