本文へスキップ

液体水素燃料とは?

えきたいすいそねんりょう

液体水素燃料とは、水素を極低温で液化したロケットや燃料電池の推進剤で、燃焼時に水しか生じない環境負荷の小さいエネルギー源です。

液体水素燃料(Liquid Hydrogen、略称LH2)とは、気体の水素を約マイナス253度(20K)以下に冷却して液化したものです。宇宙ロケットの推進剤や燃料電池車の燃料として利用され、エネルギー密度の高さと燃焼後に水しか生じない清潔さが大きな特長です。

宇宙ロケットにおける液体水素の役割として最もよく知られるのは、液体酸素(LOX)と組み合わせた「液体水素・液体酸素エンジン」です。この組み合わせは化学推進剤の中で最高水準の比推力(燃料効率の指標)を実現し、NASAのスペースシャトルメインエンジン(SSME)や日本のH-IIAのLE-7Aエンジン、H3のLE-9エンジンなどに採用されています。

液体水素の特性と課題を整理すると以下のとおりです。

  • 高いエネルギー密度:同重量の化石燃料と比べて約3倍のエネルギーを持つ
  • 超低温貯蔵の必要性:沸点が約マイナス253度であるため特殊な断熱タンクが必要
  • 低密度:液体でも密度が低く、大容量のタンクを必要とする
  • クリーンな燃焼:燃焼後は水蒸気のみを排出

将来のエネルギー社会に向けた「水素社会」の文脈でも注目されており、液体水素を輸送・貯蔵手段として活用するインフラ整備が各国で進んでいます。

使い方・例文

液体水素燃料はロケットエンジンに使われるほか、燃料電池車(FCV)では高圧タンクに圧縮水素として搭載され、走行時に水しか排出しないゼロエミッション車として注目されています。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語