浮体式洋上風力とは?
ふたいしきようじょうふうりょく
浮体式洋上風力とは、海底に固定せず浮かぶ構造物の上に風力発電機を設置する方式で、水深が深い海域にも設置できる次世代の洋上風力発電技術です。
浮体式洋上風力発電とは、海底に杭や基礎構造物を固定せず、浮力を利用した浮体(フロート)の上に風力発電タービンを設置する発電方式です。係留索(ムーリングライン)と錨(アンカー)で海底につなぎ、位置を保ちます。
これに対し、既存の洋上風力の主流である着床式は水深50メートル程度が限界とされています。浮体式は水深50〜1000メートル以上の深海にも設置できるため、日本のように海岸から浅い海域が少ない国にとって特に注目される技術です。
浮体構造の主な形式には以下があります。
- スパー型:深い喫水の円筒形浮体で安定性が高い
- セミサブ型:半潜水式で複数のコラムで支持する
- TLP型(テンションレグプラットフォーム型):垂直の係留索で緊張させて安定させる
日本では2011年に福島沖で実証事業が行われ、洋上風力の普及に向けた取り組みが進んでいます。政府は2030年までに洋上風力の大規模導入を目標としており、浮体式は長期的な主力技術として研究開発が続けられています。課題としては着床式と比べたコストの高さや系統連系の整備が挙げられます。
使い方・例文
「日本近海は急深のため、浮体式洋上風力が将来の再生可能エネルギーの柱として期待されている」のように、エネルギー政策の文脈で登場します。
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