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浮世床とは?

うきよどこ

浮世床とは、江戸時代の庶民が集まる髪結い床(床屋)を舞台にした、式亭三馬作の滑稽本のことです。

浮世床(うきよどこ)は、江戸後期の文人・式亭三馬(しきていさんば)が著した滑稽本(こっけいぼん)です。1813年(文化10年)から刊行が始まり、江戸の下町にある髪結い床(床屋)に集まる様々な庶民の会話と行動を生き生きと描いています。

式亭三馬はすでに「浮世風呂」で湯屋(銭湯)を舞台にした滑稽本を成功させており、浮世床はその姉妹編にあたります。舞台となる床屋は、当時の江戸において床屋が単なる散髪の場ではなく、情報交換・噂話・暇つぶしのための社交場であったことを反映しています。

作品には子ども・若い衆・老人・職人・武士など多彩な人物が登場し、それぞれの身分や気質に応じた江戸言葉のやり取りが活写されています。落語的なテンポと庶民ユーモアが融合した文体は、当時の江戸語を記録した資料としても高い価値があります。

浮世床は浮世風呂とともに、江戸の庶民生活や言語風俗を知る上での一級資料として文学・歴史の研究でも引用されます。現代でも岩波文庫などで読むことができます。

使い方・例文

江戸文学の授業や古典文学の読書会で「式亭三馬の浮世床を読んで江戸の床屋の雰囲気を味わう」という場面で登場します。

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