気質とは?
きしつ
気質とは、生まれつき備わった感情や行動の反応様式のことで、その人の性格や人格の基盤となる生物学的な特性です。
気質(きしつ)とは、生物学的・遺伝的な基盤を持ち、生まれつき備わった感情反応・活動水準・社会的反応性などの個人差のことです。後天的な経験や環境によって形成される「性格(キャラクター)」とは区別され、幼少期から観察される安定した行動・感情のパターンを指します。
気質の研究は古くからあり、古代ギリシャでは4つの体液(血液・黄胆汁・黒胆汁・粘液)に対応する4気質(多血質・胆汁質・憂うつ質・粘液質)という分類が医学者ガレノスらによって提唱されました。現代心理学では、気質を次のような次元で捉えることが多いです。
- 活動性:動きの活発さ・エネルギーの高さ
- 感情的反応性:刺激に対する感情の強さと速さ
- 社会性:他者や新しい環境への近づき方(接近か回避か)
- 自己調整能力:感情や行動を制御する力
発達心理学者トーマスとチェスの研究では、乳幼児期の気質を「育てやすい子(easy)」「育てにくい子(difficult)」「ゆっくり慣れる子(slow-to-warm-up)」の3タイプに分類しました。気質は変わりにくい特性ですが、環境や養育との相互作用(適合性)によって表れ方が異なります。
使い方・例文
同じ家庭で育った兄弟でも、一方は初対面の人にすぐなじむ活発な気質を持ち、もう一方は慎重で場に慣れるまで時間がかかる気質を持つ、といった場面で「気質」という言葉が使われます。
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