沖荷役とは?
おきにやく
港湾の岸壁に接岸できない船に対し、沖合に停泊したまま小型船を使って貨物を積み降ろしする作業のことです。
沖荷役(おきにやく)とは、水深が浅い港や設備が整っていない港で、大型船が岸壁に直接接岸できない場合に、船が沖合に錨泊した状態でハシケ(艀)などの小型船を使って貨物や旅客を岸との間で輸送する作業を指します。
大型貨物船や客船はその喫水の深さから、浅い港には入れないことがあります。そのような場合、沖合数百メートルから数キロメートルの地点に錨を下ろし、ハシケと呼ばれる平底の小型船を使って貨物を少量ずつ岸壁へ運びます。クレーンやデリックで貨物を船からハシケに移し替え、ハシケが岸に着いてから荷揚げするという2段階の作業が発生します。
沖荷役は時間と労力がかかる上に、天候・波浪の影響を受けやすく、荒天時には作業が中断されるリスクがあります。また、積み替えの過程で貨物が傷つく可能性も高くなります。現代では港湾整備が進み、多くの港で直接接岸が可能になりましたが、発展途上国の小規模港湾や離島では今でも沖荷役が行われています。
日本でも戦前や高度経済成長期以前は沖荷役が各地で見られ、港湾労働者の重要な仕事のひとつでした。
使い方・例文
水深が十分でない離島の港では、大型フェリーが沖合に停泊し、ハシケで物資を運ぶ沖荷役が行われることがあります。
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