水酸化バリウムとは?
すいさんかばりうむ
水酸化バリウムとは、バリウムと水酸基からなる強アルカリ性の無機化合物で、化学実験の中和反応や分析試薬として使われる白色の固体です。
水酸化バリウム(Ba(OH)₂)は、バリウムイオン(Ba²⁺)と二つの水酸化物イオン(OH⁻)からなるアルカリ土類金属の水酸化物です。白色の固体(粉末または粒状)で、水に溶けやすく、溶液は強アルカリ性を示します。水酸化ナトリウムや水酸化カルシウムと同様の強塩基に分類されます。
水酸化バリウムの特徴的な化学反応として、希硫酸との反応が有名です。Ba²⁺とSO₄²⁻が反応して硫酸バリウム(BaSO₄)という非常に溶けにくい白色沈殿を生じます。この反応は、溶液のイオン濃度がほぼゼロになるため電気をほとんど通さなくなる「非電解質溶液」の例として、化学の授業でよく取り上げられます。
主な用途は以下のとおりです。
- 硫酸塩・硫酸イオンの検出試薬(白色沈殿を確認)
- 砂糖・炭水化物の分析(バリウム法)
- 油脂のけん化触媒
- 熱分析・発熱反応の実験材料
塩化アンモニウムとの反応は吸熱反応の実例として有名で、混合すると温度が大幅に下がるため、化学エネルギーと熱の関係を示す実験にも使われます。強アルカリ性のため皮膚・目への刺激があり、取り扱いには手袋・保護眼鏡が必要です。
使い方・例文
高校化学の実験で、水酸化バリウム水溶液に希硫酸を加えると白い硫酸バリウムの沈殿が生じ電気伝導率がほぼゼロになる現象や、塩化アンモニウムとの吸熱反応のデモとして登場します。
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