歯の陥入とは?
はのかんにゅう
歯の陥入とは、外部からの衝撃などによって歯が歯槽骨の中に押し込まれてしまう外傷性の歯の変位で、小児の前歯に多く見られます。
歯の陥入(インプレッション)とは、転倒や衝突などの外力によって歯が歯槽骨(顎の骨)の中に押し込まれた状態の外傷です。歯が顎の骨の中に深く沈み込むため、歯冠が短く見えたり、歯が歯肉の中に埋まって見えたりすることがあります。乳歯列の小児、特に1〜3歳ころに多く発生しますが、永久歯でも起こり得ます。
陥入した歯は、歯根膜(歯を骨に固定する繊維組織)が損傷・断裂し、神経や血管(歯髄)へのダメージも伴うことが多いです。このため、適切に処置しないと歯の壊死・感染・歯根吸収などの合併症を引き起こす可能性があります。
治療方針は歯の種類・陥入の程度・患者の年齢によって異なります。
- 乳歯の場合:経過観察を行い、自然再萌出を待つことが多い。隣接する永久歯胚への影響が懸念される場合は抜歯を選択することもある。
- 永久歯の場合:軽度なら自然再萌出を期待し、重度な場合は矯正力や外科的な整復が行われる。歯髄壊死が生じた場合は根管治療が必要となる。
受傷後はできるだけ早く歯科医院を受診することが重要です。迅速な診断と適切な治療により、歯の保存と後遺症の軽減が期待できます。
使い方・例文
小さな子どもが転倒して前歯を強くぶつけたとき、歯が歯肉の中に隠れるように短くなってしまった場合、歯の陥入が疑われるため、すぐに歯科を受診する必要があります。
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