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機体着氷とは?

きたいちゃくひょう

機体着氷とは、航空機が飛行中に翼や機体表面に氷が付着・成長する現象で、揚力低下や重量増加を招き飛行の安全に重大な影響を及ぼします。

機体着氷(きたいちゃくひょう、英: aircraft icing)とは、航空機が雲や霧、降水域を通過する際に、過冷却水滴(氷点下でも凍らずに液体のままでいる水滴)が翼・プロペラ・エンジン吸気口・ピトー管などの表面に衝突して凍りつく現象です。

着氷はその形成メカニズムによって主に次の種類に分けられます。

  • 明氷(クリアアイス):比較的大きな過冷却水滴が衝突し、緩やかに凍ることで透明で密度の高い硬い氷が形成される。除去が難しく最も危険
  • 霧氷(ライムアイス):小さな水滴が急速に凍ってできる白色で脆い氷。比較的除去しやすい
  • 混合氷:明氷と霧氷が混在したもの

着氷が航空安全に与える影響は深刻です。翼の前縁に氷が付くと翼の断面形状(翼型)が変形し、揚力が大幅に低下すると同時に抵抗が増加します。また機体の重量増加、プロペラやエンジンの効率低下、ピトー管の閉塞による速度計の誤作動なども引き起こします。

これらに対応するため、現代の航空機には防除氷システム(アイシング防止装置)が装備されています。翼の前縁にエンジンから抽気した熱風を送るブリードエアシステム、電気加熱式のヒーター、膨張・収縮するゴム製のブーツデアイサーなどが代表例です。パイロットは飛行前点検や飛行中の監視でアイシング状況を常に確認します。

使い方・例文

冬季の着陸前点検で翼の表面に薄い氷の膜が確認された場合、除氷液(デアイシング液)を散布してから離陸するのが標準的な手順で、わずかな残氷でも離陸時の揚力に重大な影響が出ることがあります。

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