標識放流とは?
ひょうしきほうりゅう
標識放流とは、魚介類に標識を付けて放流し、その後の再捕獲データをもとに資源量・移動経路・成長速度などを調べる水産資源調査の手法です。
標識放流とは、魚介類などの水生生物に人工的な標識(タグ)を付けて水域に放し、後日再び捕獲(再捕)された際のデータを収集・分析することで、資源量の推定や生態の把握を行う調査手法です。水産資源管理において非常に重要な役割を担っています。
使用される標識にはさまざまな種類があります。
- 外部タグ:背びれや尾びれに装着するプラスチック製のタグで、視認しやすい
- アーカイバルタグ:水温・水深・光量などを記録する電子タグで、回収後に行動履歴が解析できる
- 衛星タグ(PAT):一定期間後に魚体から分離し衛星経由でデータを送信する高度なタグ
- 耳石・骨格マーキング:化学物質で骨に印を付ける内部標識
再捕されたデータからは、魚の移動距離・方向・季節的な回遊パターン、成長率、自然死亡率などを推定することができます。また漁業による捕獲死亡率を算出し、漁獲圧が資源に与える影響の評価にも用いられます。
標識放流は一般市民や漁業者の協力で再捕報告を得るため、科学者と漁業コミュニティの連携も重要です。得られたデータは水産資源管理の政策立案に直結します。
使い方・例文
クロマグロの資源管理では、幼魚に標識を付けて放流し、数年後に国内外の漁船で再捕されたデータをもとに資源量を推定する調査が実施されています。
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