木目込みとは?
きめこみ
木目込みとは、木や発泡素材に彫った溝に布の端を押し込んで固定する日本伝統の工芸技法で、雛人形や干支の置物などに広く使われています。
木目込み(きめこみ)とは、桐の木粉を固めた「桐塑(とうそ)」や発泡スチロールなどで作った人形や置物の素体に細い溝(目)を彫り込み、そこに布や金襴などの布地の端を木べらや竹串を使って押し込んで(込んで)固定する日本独自の工芸技法です。「木目込み」の名称は、木に目(溝)を込める(押し込む)ことに由来します。
この技法は江戸時代中期に京都の上賀茂神社の社家が考案したと伝えられ、「京人形」の代表的な製法となりました。その後、江戸(東京)でも「江戸木目込み人形」として独自の発展を遂げ、1978年に国の伝統的工芸品に指定されています。主な特徴・工程は以下のとおりです。
- 素体の製作:桐塑や発泡素材で体型を成形し、素地に胡粉(ごふん)を塗り重ねて整える
- 溝彫り:衣装の布を当てる境界線に沿って細い溝を彫る
- 布の貼り付け:布を溝に押し込み接着剤で固定。布目を揃えて美しく仕上げる
- 仕上げ:頭部・手などのパーツを取り付け、細部を整える
完成品は布地の柄と人形の造形が一体化した独特の美しさを持ち、雛人形・五月人形・干支の飾りなどに広く用いられ、現代でも多くの職人によって受け継がれています。
使い方・例文
毎年2月の節句に飾られる雛人形の多くは木目込み技法で作られており、金襴や友禅の布が人形の衣装部分にぴったりと押し込まれた、滑らかで立体感のある仕上がりが特徴です。
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