推進剤貯蔵タンクとは?
すいしんざいちょぞうたんく
ロケットや宇宙機が推力を得るための燃料と酸化剤を搭載するタンクで、機体の大部分を占める重要な構造体です。
推進剤貯蔵タンクとは、ロケットや宇宙機がエンジンを燃焼させるために必要な推進剤(燃料および酸化剤)を格納する容器のことです。宇宙空間には大気中の酸素がないため、ロケットは燃料とともに燃焼に必要な酸化剤も自前で搭載しなければならず、タンクは機体総重量の大部分を占めます。
代表的な推進剤の組み合わせには次のものがあります。
- 液体水素+液体酸素:比推力が高く宇宙機に多用されるが、極低温管理が必要
- 液体メタン+液体酸素:SpaceXのスターシップなど再使用ロケットで注目
- ケロシン(RP-1)+液体酸素:ファルコン9の第1段など、扱いやすく実績豊富
- ヒドラジン系:衛星の姿勢制御スラスター用として長年使われる常温保存可能な推進剤
タンクの設計では、軽量化と強度の両立が最大の課題です。アルミニウム合金やカーボン繊維強化プラスチック(CFRP)が素材として多用され、タンク自体が機体の外殻を兼ねるモノコック構造を採用する場合もあります。液体水素タンクではマイナス253度近い極低温を保つ断熱設計が必須です。打ち上げコスト削減のためにタンクの再使用・再充填技術の開発も進んでいます。
使い方・例文
ロケットの第1段に搭載された推進剤貯蔵タンクには数百トンもの液体酸素と燃料が充填されており、打ち上げ時の爆発的な推力を数分間支え続けます。
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