探究の論理とは?
たんきゅうのろんり
探究の論理とは、アメリカのプラグマティスト哲学者ジョン・デューイが提唱した、問題解決の過程を体系化した思考・探求の方法論のことです。
「探究の論理」(Logic: The Theory of Inquiry)は、ジョン・デューイが1938年に発表した著作の題名であり、そこで展開された思考・推論・問題解決のプロセスに関する理論体系を指す概念です。デューイはこの著作で、論理を固定された形式的規則としてではなく、実際の探究(inquiry)の活動そのものとして捉え直しました。
デューイが示す探究のプロセスは概ね以下の段階を経ます。
- 不確定な状況(問題の発生):何かうまくいかない、違和感がある状態
- 問題の設定:何が問題なのかを明確化する
- 仮説の形成:解決のための仮の考え(仮説)を立てる
- 推論・検討:仮説の帰結を論理的に考える
- 実験・検証:実際に試して確かめ、不確定状況を解消する
この「探究の論理」は科学的思考の方法と教育実践の双方に大きな影響を与えました。デューイの教育哲学「学びは経験を通じてなされる」(learning by doing)とも深く結びついており、現代の問題解決型学習(PBL)やアクティブラーニングの理論的根拠の一つとなっています。
プラグマティズム哲学において「真理とは探究を通じて確立されるもの」とする考え方の核心をなす概念です。
使い方・例文
学校の理科の授業で「なぜ植物は光に向かって伸びるのか」という疑問から始まり、仮説を立てて実験・観察で検証するプロセスは、デューイの探究の論理を体現した学習活動です。
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