掛け花入とは?
かけはないれ
掛け花入とは、壁や柱などに掛けて使う花器(花入れ)のことで、華道において空間を活かした演出に用いられます。
掛け花入とは、壁・柱・床の間の壁面などに掛けて花を生ける花器のことです。置き型の花器とは異なり、縦の空間を活用できるため、茶室や和室の風情を演出するのに古くから親しまれてきました。
素材は竹・陶磁器・金属・籠など多岐にわたり、形状も舟形・筒形・月形など様々です。特に竹を割って作った竹製の掛け花入は茶道の世界で珍重され、侘び寂びの美意識を表現するものとして位置づけられています。
生ける花の種類や季節感に合わせて花器を選ぶことが大切で、たとえば夏には涼しげな竹筒、秋には温かみのある陶器というように、季節との調和が重視されます。華道の流派によっては、掛け花入に生ける花型を「掛け花」と呼び、空間構成の中で視線を上方に引き上げる役割を担います。
茶道でも茶席に掛け花入を用いることが多く、亭主のもてなしの心を表す道具のひとつとして重んじられています。現代のインテリアでも洋室に取り入れるケースが増えており、和洋を問わず空間に彩りを添えるアイテムとして注目されています。
使い方・例文
床の間の壁に竹製の掛け花入を吊るし、一輪の椿を生けて茶席の雰囲気を整える場面などで登場します。
この用語をシェア
最終更新: