持続的他動運動とは?
じぞくてきたどううんどう
持続的他動運動とは、手術後などの関節を専用の機械で自動的に動かし続け、関節の可動域回復と癒着防止を図るリハビリ手技です。
持続的他動運動(CPM: Continuous Passive Motion)は、患者自身が筋力を使わずに、専用の機械装置(CPMマシン)が関節を繰り返し他動的に動かし続ける治療法です。主に膝・肘・股関節の手術後早期から開始されます。
CPMの概念は整形外科医ロバート・サルターが提唱し、関節軟骨の修復には持続的な緩やかな動きが不可欠であることが動物実験と臨床研究で示されました。手術後に関節を安静にしすぎると関節包や筋肉が癒着・短縮してしまい、後の可動域回復が困難になります。CPMはこれを防ぐために、疼痛の少ない範囲内で徐々に可動域を広げながら連続的に動かし続けます。
CPMのおもな効果は以下のとおりです。
- 関節軟骨への栄養供給の促進(関節液の循環改善)
- 術後の関節内癒着・瘢痕形成の抑制
- 浮腫・血栓リスクの低減
- 早期からの関節可動域の維持・拡大
人工膝関節置換術・前十字靱帯再建術・膝関節鏡手術後などで特に多く使用されます。使用時間・角度・速度は理学療法士や医師が個別に設定し、患者は安静にしたままで治療を受けることができます。
使い方・例文
人工膝関節置換術を受けた翌日から病院のベッド上でCPMマシンを脚に装着し、膝が一定のリズムで自動的に曲げ伸ばしされる様子が、持続的他動運動の代表的な場面です。
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