抜き打ちテストのパラドックスとは?
ぬきうちてすとのぱらどっくす
「パラドックス」の用語まとめを見る抜き打ちテストのパラドックスとは、「来週のどこかで抜き打ちテストを行う」という予告が論理的に成立しないことを示す思考実験です。
抜き打ちテストのパラドックスは、「驚きのパラドックス」や「予期せぬ絞首刑のパラドックス」とも呼ばれる有名な論理的難問です。先生が生徒に「来週月曜日から金曜日の間に抜き打ちテストを行う。ただしテストの日は前日には分からない」と宣言した場合を考えます。
生徒はこう推論します。
- 金曜日までテストがなければ、木曜日の時点で「明日しかない」と分かるため金曜日は抜き打ちにならない。
- 金曜日が除外されると、木曜日も同様に「今週最後の候補日」となり予測できるため除外される。
- この推論を繰り返すと、月曜日から金曜日のすべてが除外され、テストは実施不可能となる。
このパラドックスは知識・信念・予測可能性の論理的関係を問うもので、哲学・認識論・ゲーム理論の分野で盛んに研究されています。「知っていること」と「予測できること」の違い、また自己言及的な推論の限界を鋭く突いており、現在も完全な解決が得られていない問題の一つです。
使い方・例文
「抜き打ちテストのパラドックス」は認識論や論理学の授業でよく議論されます。情報が公開された途端に状況が変わるという「反省的予測」の問題として、経済学や金融市場の文脈でも応用されます。
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