戒壇とは?
かいだん
戒壇とは、仏教において僧侶が正式に戒律を授かるための儀式を行う聖なる場・壇のことです。
戒壇(かいだん)とは、仏教において出家者が正式な僧侶として認められるための儀式「受戒(じゅかい)」を行う場所、またはその儀式を行う壇(だん)のことを指します。戒律(僧侶が守るべき規則)を授ける神聖な空間として、寺院の伽藍(がらん)の中でも特別な位置づけをもちます。
日本に戒壇が設けられたのは奈良時代のことで、唐から渡来した鑑真(がんじん)が754年に東大寺に戒壇を設けたことに始まります。以後、東大寺(奈良)・下野薬師寺(栃木)・筑紫観世音寺(福岡)の三か所が「天下三戒壇」として国家公認の受戒の場となりました。これにより、日本の僧侶の資格認定が国家管理のもとに置かれるようになりました。
平安時代には最澄(さいちょう)が比叡山に独自の大乗戒壇の設立を朝廷に求め、南都(奈良)の旧仏教界と激しく対立しました。最澄の没後に勅許が下り、延暦寺に戒壇が設けられたことで天台宗の自立が完成しました。
現代においても戒壇は仏教寺院における重要な聖域であり、得度・受戒の儀式はその宗派の伝統を引き継ぐ形で行われています。また一部の寺では秘仏を安置する場所として「戒壇めぐり」と呼ばれる参拝形式も知られています。
使い方・例文
「東大寺の戒壇院では今も受戒の儀式が受け継がれており、戒壇めぐりで暗闇の中を歩く体験が参拝者に人気です。」歴史・仏教の学習や寺院参拝の解説でよく登場します。
この用語をシェア
最終更新: