天台宗とは?
てんだいしゅう
天台宗とは、中国で成立し日本では最澄が伝えた大乗仏教の宗派で、法華経を最高の教えとして位置づける宗派です。
天台宗は、6世紀に中国の僧・智顗(ちぎ)が天台山で大成した仏教宗派で、法華経を全仏教の根本経典として体系化した点に特徴があります。日本には平安時代初期の806年、最澄(伝教大師)が唐から帰国し比叡山延暦寺を拠点として伝えました。
教義の中核は「一念三千」や「円・頓・戒・禅」の四宗兼学にあり、すべての衆生に仏性が宿るという普遍的な救済思想を説きます。修行体系としては止観(瞑想)を重視し、禅・密・戒・念仏の四つを総合した幅広い実践が特徴です。
比叡山は「仏教の総合大学」とも呼ばれ、後世に浄土宗の法然、浄土真宗の親鸞、禅宗の道元・栄西、日蓮宗の日蓮など、鎌倉新仏教の開祖の多くを輩出しました。天台宗はこうして日本仏教全体の母胎ともいうべき役割を担っています。
現在も天台宗の総本山は比叡山延暦寺(滋賀県大津市)で、ユネスコの世界文化遺産にも登録されており、信仰と文化の双方で高い評価を受けています。
使い方・例文
「比叡山延暦寺は天台宗の総本山として知られ、多くの名僧を育てた場所です」というように、日本仏教の歴史や文化を語る文脈で登場します。
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