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引首印とは?

いんしゅいん

引首印とは、書画作品の冒頭部分(右上)に押される印のことで、作品を引き立て鑑賞者の視線を導く装飾的・慣習的な印章です。

引首印(いんしゅいん)は、書や絵画作品において、本文や画面の書き始め(右上隅付近)に捺される印章のことです。「起首印(きしゅいん)」とも呼ばれ、落款印(署名に用いる印)とは別に押されます。

引首印の起源は中国にあり、書画作品に雅号や好んだ言葉・詩句・哲学的な語を刻んだ印を捺す文化として発展しました。日本にも伝来し、書道や日本画の世界で広く定着しています。

引首印に刻まれる内容は多岐にわたります。

  • 作者の雅号や号
  • 「清風明月」「無為自然」などの好む語句や座右の銘
  • 吉祥語や詩の一節
  • 干支や年号に関する語

印の形状は、落款印が主に方形(白文・朱文)であるのに対し、引首印は横長の長方形や楕円形・ひょうたん形など変化のある形が用いられることが多いです。素材には石材(寿山石・青田石など)が一般的に使われ、篆刻(てんこく)の技術で文字が刻まれます。

作品の右上に引首印、左下付近に姓名印・雅号印を押す配置が一般的で、印の朱色が作品に視覚的なアクセントを与えるとともに、作者のアイデンティティや思想を表現する役割も果たしています。書画を鑑賞する際、印の内容を読み解くことも作品理解の楽しみのひとつとされています。

使い方・例文

書道作品の展覧会で、作品右上に押された横長の朱い印が引首印で、そこには作者が好む漢詩の一節や座右の銘が篆書体で刻まれているのを見かけることができます。

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