常陸国とは?
ひたちのくに
常陸国とは、現在の茨城県のほぼ全域に相当する、律令制下に置かれた旧国のひとつで、東海道の大国として古代から重視されました。
常陸国(ひたちのくに)は、令制国のひとつで、現在の茨城県のほぼ全域に相当する地域です。東海道に属し、「大国」(たいこく)に分類された格の高い国で、律令国家の中でも特に重要視されていました。
「常陸」という名称の由来については諸説あり、「道が真直ぐに通じる国」を意味する「直道(ひたみち)」が転じたとも、「陸奥への直路」に由来するともいわれています。713年に編纂が命じられた「常陸国風土記」は現存する風土記のなかで最もよく保存されているもののひとつとして知られ、当時の地理・文化・伝承を豊富に伝えています。
常陸国の特徴としては、以下の点が挙げられます。
- 霞ヶ浦・北浦などの大きな湖沼を擁する水郷地帯を含む
- 那珂川・久慈川などの河川流域に肥沃な農地が広がる
- 鹿島神宮(鹿島郡)・筑波山(筑波郡)など信仰の拠点が多い
- 中世には佐竹氏が長期にわたり支配した地域
江戸時代には水戸藩(徳川御三家のひとつ)を中心に水戸学が発展し、明治維新にも影響を与えました。1871年の廃藩置県を経て茨城県が成立し、常陸国の領域がそのまま現在の茨城県のほぼ全域に引き継がれています。
使い方・例文
「常陸牛」や「常陸秋そば」など現在でも産品ブランドに「常陸」の名が使われており、茨城県の地域資源を紹介する場面でよく登場します。
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