属七和音とは?
ぞくしちわおん
属七和音とは、音階の第5音(属音)を根音とする長三和音に短7度を加えた4音の和音で、強い緊張感と主和音への解決感を持ちます。
属七和音(ドミナント・セブンス・コード、dominant seventh chord)は、調性音楽において最も重要な和音のひとつです。音階の第5音(「属音」と呼ばれます)を根音とし、その上に長3度・完全5度・短7度の音を重ねた4音で構成されます。
ハ長調の例で具体的に示すと次のとおりです。
- 根音:ソ(G)
- 第3音:シ(B)——長3度
- 第5音:レ(D)——完全5度
- 第7音:ファ(F)——短7度
属七和音が音楽上で特別な地位を持つのは、その内部に「導音(シ)とファ」という半音進行したくなる2音を含んでいるためです。シは半音上のドへ、ファは半音下のミへ向かう強い性質があり、これが主和音(ドミソ)への解決を強く求める緊張感を生み出します。
この属七和音→主和音(V7→I)の進行は「ドミナント・モーション」と呼ばれ、西洋音楽における最も強力な終止感(ケーデンス)の基礎です。クラシック・ジャズ・ポップスを問わず、楽曲の節目や終止部分で頻繁に登場します。属七和音なしには近代西洋音楽の調性感は成立しないといっても過言ではありません。
使い方・例文
ピアノでハ長調の曲を弾くとき、終わりに向かう直前に「G7(ソ・シ・レ・ファ)」を弾くと、次のド(主和音)に落ち着きたい強い引力を感じます。この緊張と解決が属七和音の最大の特徴です。
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