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対斜とは?

たいしゃ

対斜とは、異なる声部間で同じ音名の音がほぼ同時に自然音と変化音(半音違い)として現れる声部進行上の問題を指し、音楽理論では原則として避けるべき現象とされます。

対斜(たいしゃ、Cross relation、False relation)とは、多声音楽ポリフォニー)や和声において、ある声部の音と別の声部の音が同じ音名でありながら一方が臨時記号シャープフラット)を持つ変化音として前後の拍に現れる現象です。たとえばソプラノがファ♯を歌った次の拍に、アルトがファ♮(ナチュラル)を歌うような場合が対斜にあたります。

対斜が問題とされる理由は、同じ音名の音が半音違いで異なる声部に現れることで、聴き手が旋律の方向性を読みとりにくくなり、和声の流れが濁って聴こえるためです。古典的な声部書法(特にルネサンス・バロック)では明確な禁則として扱われ、対位法・和声法の教科書でも回避すべき例として取り上げられます。

対斜に関して注意すべき点は次の通りです。

  • 同一声部内で半音変化する分には問題なく、対斜は「異なる声部間」で起きる現象
  • 完全に禁止というわけではなく、ロマン派以降は意図的に用いる作曲家もいる
  • ソプラノとバスの間に起きる場合が最も耳障りとされる
  • 変化音が旋律的・論理的に導かれている場合は許容されることもある
現代音楽やジャズでは対斜が意図的な色彩効果として使われることも多く、絶対的な禁則というよりも「扱いに注意が必要な現象」として理解されています。

使い方・例文

合唱や弦楽四重奏の声部書法の添削で「ソプラノのファ♯とアルトのファ♮が連続する小節」として指摘される場面で登場します。

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最終更新:

同じ読みのことば

「たいしゃ」と同じ読みで、意味のちがうことばです。

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