大老とは?
たいろう
大老とは、江戸幕府において将軍を補佐する臨時の最高職で、老中の上位に置かれた特別な役職です。
大老とは、江戸幕府における最高位の臨時職で、通常は老中が幕政を合議制で運営する中、特に重大な局面においてのみ任命される将軍補佐官です。常設ではなく、必要に応じて設置された点が特徴です。
大老の役割は幕府の最高意思決定を一手に引き受けることにあり、老中会議を超えた権限を持ちました。就任資格は徳川家の譜代大名の中でも特に家格の高い家(井伊・酒井・堀田・土井など)に限られていました。
江戸時代を通じて大老に就任した人物は10人程度と少なく、そのうち最も著名なのが以下の人物です。
- 井伊直弼:日米修好通商条約の締結を主導し、安政の大獄を断行。1860年に桜田門外の変で暗殺された
- 酒井忠清:4代将軍家綱の時代に「下馬将軍」と呼ばれるほどの権勢を誇った
- 堀田正俊:5代将軍綱吉の初期に就任し、のちに殺害された
大老の存在は幕府の合議制を一時的に停止させる強権的な性格を持つため、就任者はしばしば政治的対立の焦点となりました。明治維新後に幕府が消滅したことで、大老という職制も廃止されています。
使い方・例文
「井伊直弼は大老として開国政策を推進したが、その強硬な手法が反発を招き、桜田門外の変で命を落とした」といった形で幕末史の解説に頻繁に登場します。
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