多発性硬化症とは?
たはつせいこうかしょう
多発性硬化症とは、脳や脊髄などの中枢神経系に炎症が起き、神経を覆う髄鞘が損傷される自己免疫疾患です。
多発性硬化症(たはつせいこうかしょう、英語:Multiple Sclerosis、MS)は、脳・脊髄・視神経などの中枢神経系において、免疫細胞が誤って自分自身の組織を攻撃することで炎症が起き、神経線維を覆う「髄鞘(ミエリン)」が傷つく自己免疫疾患です。髄鞘が失われると神経信号の伝達が障害され、多様な神経症状が現れます。
「多発性」の名のとおり、病変が中枢神経系の複数の部位に散在して生じるのが特徴です。「硬化症」という名称は、傷ついた部位が線維化して硬くなること(硬化巣・プラーク)に由来します。
主な症状としては次のようなものがあります。
- 視力障害・視神経炎(片目の視力低下や痛み)
- 手足のしびれや脱力感
- バランス障害・歩行困難
- 疲労感・認知機能の低下
症状が悪化と寛解(一時的な改善)を繰り返す「再発寛解型」が最も多く、一部では徐々に進行する経過をたどります。原因は完全には解明されていませんが、遺伝的要因と環境要因(ウイルス感染、ビタミンD不足、喫煙など)が複合的に関与していると考えられています。治療には免疫調節薬や免疫抑制薬などの疾患修飾薬が用いられ、再発予防とリハビリテーションが中心となります。
使い方・例文
「多発性硬化症は若い成人に発症しやすく、特に女性に多い傾向がある」「多発性硬化症の患者では、暑さによって一時的に症状が悪化することがあります」といった文脈で使われます。
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