本文へスキップ

声部交差とは?

せいぶこうさ

声部交差とは、音楽において複数の声部(パート)の音域が入れ替わり、本来上位にあるべき声部が下位の声部より低い音を出す状態になることです。

声部交差(Voice crossing)とは、複数声部で構成された音楽において、通常は音域の高低に基づいて割り当てられた各声部が、その順序を一時的に逆転する現象または技法です。たとえば4声体(ソプラノアルトテノール・バス)の合唱では、アルトがソプラノより高い音を出す場合などがこれに当たります。

声部交差はいくつかの文脈で登場します。

  • 対位法・多声音楽における技法:バロック時代の複音楽(ポリフォニー)では、声部が自然な旋律的動きをするために意図的に交差することがある
  • 和声法上の避けるべき動き:古典的な四声体和声の教則では、声部交差は基本的に避けるべき誤りとされ、声部の独立性・明瞭性を保つことが求められる
  • 鍵盤音楽における奏法:ピアノなどでは右手と左手が交差して演奏する技法(手の交差)が用いられる

声部交差を意図的に使うと、各声部の動きが絡み合い、音楽に複雑さや緊張感をもたらすことができます。ただし多用すると声部の聞き分けが難しくなるため、使い所が問われます。

使い方・例文

音楽理論の授業や楽曲分析の場面で「このバッハのフーガでは内声同士の声部交差が見られる」といった解説に登場します。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

同じ読みのことば

「せいぶこうさ」と同じ読みで、意味のちがうことばです。

関連用語