テノールとは?
てのーる
テノールとは、男声の中で最も高い音域を担う声種で、オペラや合唱において主役級の役割を果たすことが多い声のことです。
テノール(Tenor)は、成人男性の声種のうち最も高い音域に分類される声のカテゴリーです。イタリア語・ラテン語の「tenere(保つ)」を語源とし、中世の多声音楽でメロディーラインを保持する声部を指したことに由来します。
一般的なテノールの音域は概ね中央ハ(C4)から高いC(C5=ハイC)あたりまでとされています。ただし声質・訓練・声域によってさらに細かく分類されます。
- リリコ・テノール:軽く明るい声質で叙情的な役を担う
- スピント・テノール:リリコとドラマティコの中間的な声質
- ドラマティコ・テノール:力強く重厚な声で劇的な役を担う
- テノーレ・ロッブスト:ワーグナー作品などの重量級の役向け
オペラの世界では、テノールは主人公や恋人役を演じることが多く、もっとも華やかで注目度の高い声部とされます。プッチーニ・ヴェルディ・モーツァルトらの名作オペラには数多くの名テノールアリアが存在し、聴衆を魅了してきました。著名なテノール歌手としてはエンリコ・カルーソー、ルチアーノ・パヴァロッティ、プラシド・ドミンゴなどが世界的に知られています。
合唱においてもテノールは高い音域を担い、ソプラノ・アルト・バスとともに四声部合唱の重要な一翼を担います。
使い方・例文
「彼はテノールの美声でオペラのアリアを歌い上げ、観客を魅了した」「合唱団のテノールパートが主旋律を力強く支えた」のように使います。
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