増三和音とは?
ぞうさんわおん
増三和音とは、根音・長3度・増5度の3音で構成される和音で、浮遊感や緊張感を持つ独特の響きが特徴です。
増三和音(augmented triad)は、根音から長3度(半音4つ分)、さらにそこから長3度を積み重ねた3音からなる和音です。通常の長三和音の第5音(完全5度)を半音上げることで得られ、「aug」または「+」という記号で表されます。
構造的な特徴
減七和音と同様に、増三和音もすべての音が長3度の等間隔で並ぶ対称性を持ちます。このため、オクターブ内に理論上4種類しか存在しません。Caug(C・E・G♯)を転回するとEaugやG♯augと同一になります。
音楽的な使われ方
増三和音は不安定で未解決な印象を与えるため、次の和音への導きとして使われることが多いです。
- ドミナント機能の強化(G augがCへ解決する流れ)
- ロマン派音楽の複雑な和声進行
- ジャズにおける浮遊感のあるサウンド
- 映画音楽での夢幻的・幻想的な雰囲気の演出
リストやワーグナーはこの和音を積極的に使い、色彩豊かな和声語法を開拓しました。現代のポップスやR&Bでも個性的なサウンドとして取り入れられています。
使い方・例文
「C→Caug→F」という進行で第5音が半音ずつ動き、スムーズかつドラマチックなベースラインの動きを作り出すコード進行として使われます。
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