塩化第一鉄とは?
えんかだいいちてつ
塩化第一鉄とは、鉄の+2価イオンと塩化物イオンからなる無機化合物(塩化鉄(II))で、化学式FeCl₂で表されます。
塩化第一鉄(えんかだいいちてつ)は、塩化鉄(II)(Iron(II) chloride)とも呼ばれる無機化合物で、化学式はFeCl₂です。鉄原子が+2の酸化状態(第一鉄、フェロ状態)をとり、2つの塩化物イオン(Cl⁻)と結合した塩です。鉄の塩化物には+3価の塩化第二鉄(FeCl₃)もあり、これと区別するために「第一鉄」という名称が使われます。
塩化第一鉄の主な性状は以下のとおりです。
- 外観:無水物は白色〜淡黄色の固体、水和物(FeCl₂・4H₂O)は青緑色結晶
- 水への溶解性:よく溶ける
- 酸化されやすく、空気中で+3価の塩化第二鉄に変化しやすい
- 融点:約677℃(無水物)
製造は、鉄を塩酸に溶解させる方法や、塩化第二鉄を還元する方法などで行われます。
主な用途としては、廃水処理における沈殿剤・凝集剤、電子工業の基板製造(エッチング補助)、有機合成における触媒・還元剤などが挙げられます。また、分析化学では還元性の確認試薬としても用いられます。取り扱いにあたっては、酸化されやすい性質から不活性ガス雰囲気での保管が望ましく、皮膚・粘膜への刺激性にも注意が必要です。
使い方・例文
廃水処理施設でリン酸塩を除去する際に塩化第一鉄が凝集剤として添加されます。化学の実験室では還元作用を確認する試薬として登場することがあります。
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