塩化鉄とは?
えんかてつ
塩化鉄とは、鉄と塩素が結合した化合物で、塩化鉄(Ⅱ)と塩化鉄(Ⅲ)の2種類があり、工業・化学分析・医療など幅広い分野で利用されます。
塩化鉄(えんかてつ)は、鉄(Fe)と塩素(Cl)が結合した無機化合物の総称で、主に以下の2種類があります。
塩化鉄(Ⅲ)は工業的に最もよく使われる塩化鉄であり、水に溶けると茶褐色を呈します。主な用途として、プリント基板のエッチング(銅箔の不要部分を溶かす工程)が挙げられます。電子部品の製造における重要な工業薬品です。
また塩化鉄(Ⅲ)は凝集剤としても使われます。水処理・廃水処理において懸濁物質を凝集沈殿させる目的で添加されます。さらに化学の定性分析では、フェノール類と反応して特有の呈色(紫〜青紫色)を示すため、フェノール基の検出試薬として利用されます。
医療分野では塩化鉄(Ⅲ)溶液が止血剤として用いられることもあります。また食品・栄養分野では鉄補給源として塩化鉄(Ⅱ)が使われる場合があります。取り扱いでは、皮膚・粘膜への刺激性があるため、保護具の着用が推奨されます。
使い方・例文
電子工作でプリント基板を自作する際、塩化鉄(Ⅲ)水溶液を用いて不要な銅箔を溶かし除去するエッチング作業が行われます。また化学実験でフェノールの有無を確認する際にも塩化鉄溶液が試薬として登場します。
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