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地震モーメントとは?

じしんもーめんと

地震モーメントとは、断層がずれ動いた際の力の大きさを物理量として表した指標で、地震の規模を定量的に示すものです。

地震モーメント(seismic moment)は、地震が断層運動によって放出する力学的な量を表す物理指標です。断層面の剛性率(岩石の硬さ)・断層面積・断層の平均すべり量の三つを掛け合わせた値として定義されます(M₀ = μ × A × D)。単位はニュートン・メートル(N・m)です。

地震モーメントが重要とされるのは、地震の規模を一義的に定める物理的な量だからです。マグニチュードにはさまざまな種類がありますが、現在最も普及しているモーメントマグニチュード(Mw)はこの地震モーメントをもとに算出されます。計算式はMw=(log₁₀M₀ ÷ 1.5)- 10.7(SI単位系での係数)で、巨大地震の規模比較において最も信頼される尺度です。

地震モーメントの活用場面は多岐にわたります。

  • 断層の動きをモデル化した「メカニズム解」の基本量
  • 被害推定や長周期地震動の計算に利用
  • 断層の累積すべりと地震サイクルの研究
  • 震源インバージョン解析による断層すべりの空間分布推定

従来のリヒタースケールは大きな地震で飽和(頭打ち)する問題がありましたが、地震モーメントをベースにしたMwはどんな規模の地震にも一貫して適用できるため、国際的な地震学研究の標準として広く採用されています。

使い方・例文

2011年の東北地方太平洋沖地震はMw9.0と発表されましたが、この数値は地震モーメントを基準に算出されたものです。モーメントマグニチュードは巨大地震でも飽和しないため、規模を正確に比較する際に使われます。

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