国学とは?
こくがく
国学とは、江戸時代中期から後期にかけて発展した日本独自の学問で、古典文献の研究を通じて日本固有の精神や文化を探求した思想運動です。
国学(こくがく)とは、江戸時代中期から後期にかけて発展した日本固有の学問・思想運動で、『古事記』『万葉集』『源氏物語』などの古典文献を厳密に研究することで、儒教や仏教が渡来する以前の日本人本来の精神(「もののあわれ」「大和心」)を探求しようとするものでした。
国学の形成には段階的な発展がありました。荷田春満・賀茂真淵・本居宣長・平田篤胤の四人が「国学の四大人」とされています。なかでも本居宣長は、35年の歳月をかけて『古事記伝』を完成させ、国学を体系的な学問として確立しました。彼は漢意(からごころ)を排し、日本人固有の感情や美意識を「もののあわれ」として表現しました。
国学の主な特徴は次の通りです。
- 古典語・古代語の文献学的な実証研究を重視した
- 中国・朝鮮由来の儒教・仏教思想を外来のものとして批判した
- 天皇や神道を日本の精神的中心として位置づけた
- 和歌・物語文学を通じて日本人の美意識を掘り起こした
幕末には尊王攘夷運動と結びつき、明治維新・廃仏毀釈・国家神道の形成に大きな影響を与えました。現代では文学・言語学・民俗学・神道学の先駆けとして評価されています。
使い方・例文
「本居宣長は国学の大成者として知られ、『古事記伝』は現在でも古典研究の重要文献です」「国学は日本の近代ナショナリズムの思想的背景の一つとして歴史で学びます」といった文脈で登場します。
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