古典インクとは?
こてんいんく
古典インクとは、没食子酸鉄を主成分とする伝統的な万年筆用インクで、酸化によって書いた後から色が深まる特性を持ちます。
古典インクとは、没食子(ぼつしょくし)タンニン酸と硫酸第一鉄を反応させた「没食子インク(ガリックインク)」をベースとする伝統的な万年筆用インクの総称です。中世ヨーロッパから使われてきた歴史ある処方で、「アイアンガールインク(iron gall ink)」とも呼ばれます。
古典インクの最大の特徴は、書いた直後は薄い青灰色や緑がかった色ですが、空気中の酸素によって酸化が進み、時間とともに青黒から黒へと色が深まっていく点です。完全に発色するまでに時間がかかるため、書きたての状態と乾燥後の色が異なります。
古典インクの主な特性は以下のとおりです。
- 耐水性・耐光性:酸化・紙への定着後は非常に高い保存性を示す
- 腐食性:酸性のためペン先(特に鉄製ニブ)や金属パーツを腐食する場合がある
- 沈殿・詰まり:成分が沈殿しやすく、定期的な洗浄が必要
- 書き心地:粘度が低くドライになりやすいものが多い
現代では「プラチナ万年筆 古典ブルーブラック」「ローラー&クライナー サスクワッチ・インク」などが代表的な製品として愛好家に親しまれています。保存文書や公文書の筆記に歴史的に用いられてきた経緯から、その堅牢さと独特の色変化を楽しむファンが多数います。
使い方・例文
「古典インクで書いた手紙は、乾くにつれてインクの色が黒く締まってくるのが面白い」という形で語られます。
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