厩火事とは?
うまやかじ
厩火事とは、古典落語の演目のひとつで、夫への愛情を確かめようとする妻と、馬を大切にする夫のすれ違いを描いた噺です。
厩火事(うまやかじ)は、古典落語の演目のひとつです。論語に登場する孔子と馬小屋の火事のエピソードを下敷きにしつつ、江戸の庶民的な夫婦の会話を描いた人情噺として知られています。
あらすじは、妻がおかみさんに「夫が自分のことを大切に思っているかどうか確かめたい」と相談するところから始まります。おかみさんは「わざと高価な瀬戸物を割ってみて、夫がどんな反応をするか見てみなさい」と助言します。妻が家に帰って実際に器を割ってみると、夫はケガを心配して優しく声をかけてくれます。喜んだ妻は夫が自分を大切にしていると確信しますが、落ちでは夫の本音がユーモラスに明かされます。
この噺の原典は中国の儒教古典である「論語」の一節で、孔子の馬小屋が火事になったとき、孔子は「人は怪我をしなかったか」と尋ね、馬については聞かなかったというエピソードに基づいています。日本の落語家はこれを江戸の夫婦噺として翻案し、笑いと人情を盛り込みました。
厩火事は上方落語・江戸落語双方に演じられており、多くの噺家が得意演目としています。古典落語の入門としても親しみやすい作品のひとつです。
使い方・例文
落語会や寄席のプログラムで演目として登場します。古典落語の解説本や、論語の現代的な解釈を紹介するコラムでも取り上げられることがあります。
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