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刳り物とは?

くりもの

刳り物とは、木材などの素材を刃物で内側から刳り抜いて形を作り出す伝統的な木工技法、またはその手法で作られた器や道具のことです。

刳り物(くりもの)とは、木材・竹・角(つの)などの素材を、鑿(のみ)・彫刻刀・刳り小刀などの刃物で内側から刳り抜いたり、表面を削り込んだりして形を成形する伝統工芸の技法、あるいはその技法で作られた工芸品・日用品の総称です。

日本木工芸においては、轆轤(ろくろ)を使って回転させながら削る「挽き物(ひきもの)」と並ぶ重要な技法のひとつです。刳り物は回転を用いず、職人が直接刃物を手で操作して素材を彫り込む点が特徴で、椀・盆・枡(ます)・匙(さじ)・木型など、さまざまな用途の器物が作られてきました。

代表的な刳り物の産地・種類として以下が知られています。

  • 奈良の一刀彫に用いられる刳り技法
  • 北海道・東北地方のアイヌ伝統工芸(木彫り器)
  • 漆器産地(輪島・会津など)における木地の刳り加工
  • 木製の玩具・民芸品の成形

現代では機械加工に置き換えられる場面も多いですが、手作りの風合いや素材の木目を活かした質感が評価され、伝統工芸士による手仕事の刳り物は工芸品として高い価値を持ちます。

使い方・例文

漆器の椀を製作する際に木地師が木の塊から内側を刳り抜いて椀の形を作り出す工程を「刳り物」と呼び、工芸の授業や博物館の解説でこの言葉が登場します。

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