凝灰岩とは?
ぎょうかいがん
凝灰岩とは、火山噴火によって噴出した火山灰や軽石などの火砕物が堆積・固結してできた堆積岩で、日本各地に広く分布する岩石です。
凝灰岩(英語:tuff)は、火山から噴出した火砕物(火山灰・軽石・スコリア・火山岩片など)が地上や水中に堆積し、圧密・固結してできた岩石です。火成岩ではなく堆積岩(火砕岩)に分類されますが、起源は火山活動にあります。
構成粒子の大きさによって分類が異なります。粒径2mm以下の火山灰が主体のものを「凝灰岩」、2〜64mmの軽石や岩片が主体のものを「ラピリ凝灰岩」、64mm以上の火山弾や岩塊を含むものを「火山礫凝灰岩」などと呼びます。また、高温の火砕流が堆積・溶結したものは「溶結凝灰岩」と呼ばれ、硬く締まった性質を持ちます。
凝灰岩の主な特徴・用途は以下の通りです。
- 比較的軟らかく加工しやすいため、古くから建材や石垣に使用
- 大谷石(栃木県産)・伊豆石・白川石など地方名産の石材がある
- 地質年代の基準層(鍵層)として広域対比に利用
- 多孔質で水はけがよく、農業や土木工事でも活用
日本では火山活動が活発なため、凝灰岩の分布は全国的に広く、地質図では「Tuff」の略号で記載されます。地層の年代決定において、広域に同時堆積した凝灰岩層(示準凝灰岩)は「鍵層」として非常に重要な役割を果たします。また、栃木県宇都宮市の大谷地区で産出する大谷石は凝灰岩の一種で、日光東照宮の石垣や旧帝国ホテルの壁材としても使われた歴史があります。
使い方・例文
「露頭に見られる白い縞状の地層を調べると凝灰岩で、特定の火山噴火の年代を示す鍵層であることが分かった」というように、地質調査・岩石観察・建材の文脈で登場します。
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