溶結凝灰岩とは?
ようけつぎょうかいがん
溶結凝灰岩とは、火山噴火で噴出した高温の軽石や火山灰が堆積・融着して固まった岩石のことです。
溶結凝灰岩(ようけつぎょうかいがん)は、火山の大規模噴火に伴う火砕流や火砕サージによって噴出した高温の火山砕屑物(軽石・火山ガラス・岩片など)が地表に堆積し、自重や余熱によって軟化・融着して固結した岩石です。英語では「welded tuff」と呼ばれます。
形成のメカニズムは次のとおりです。火砕流が広大な地域に堆積した直後、内部の温度はまだ数百度に達しており、ガラス質の粒子が互いに溶け合って一体化します。冷却が進むにつれて気泡が圧縮され、扁平なレンズ状(フィアメと呼ばれる)になるため、縞状の構造が発達します。
溶結凝灰岩の主な特徴は以下のとおりです。
- 緻密で硬く、風化に強い
- 薄い板状に割れやすく、建築・土木材料として利用される
- 九州の阿蘇カルデラや鹿児島の姶良カルデラなど、大型カルデラ周辺に広く分布
- 那覇の「琉球石灰岩」と並んで沖縄・鹿児島の石垣文化を支えた
日本では九州各地の城郭石垣や民家の石垣に「阿蘇溶結凝灰岩」が多用されており、地域の建築文化と深く結びついています。地質学的には過去の超大規模噴火(スーパー噴火)を示す証拠としても重要視されます。
使い方・例文
熊本城の石垣や九州各地の伝統建築に使われる「阿蘇の石」として、溶結凝灰岩は地域の建材として身近に登場します。
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