火山砕屑物とは?
かざんさいせつぶつ
火山砕屑物とは、火山の噴火によって噴出された固体状の岩石・溶岩・火山灰などの破片の総称で、その大きさや形状によって複数に分類されます。
火山砕屑物(かざんさいせつぶつ)とは、火山の噴火活動によって大気中に放出された固体状の物質の総称です。英語では「テフラ(tephra)」とも呼ばれ、溶岩が冷却・破砕されたもの、マグマが爆発的に飛散したもの、既存の火道岩が破砕されたものなどを含みます。
火山砕屑物は粒径や形状によって以下のように分類されます。
- 火山灰:粒径2mm未満の細粒物質。偏西風などに乗り遠方まで拡散する
- 火山礫(スコリア・軽石):粒径2〜64mmの破片。軽石はガスを多く含み多孔質で軽い
- 火山岩塊・火山弾:粒径64mm以上の大型破片。噴出時に空中を飛翔する
火山砕屑物の堆積によって形成される地層は「テフラ層」と呼ばれ、地質学・考古学における年代測定(テフロクロノロジー)に活用されます。特定の火山砕屑物層は広域に分布する「鍵層(かぎそう)」として機能し、異なる地点の地層を同時代のものとして対比するための重要な手がかりになります。
また、大規模噴火による火山灰の大量放出は航空機エンジンへのダメージや農業被害・呼吸器への影響を引き起こします。さらに成層圏まで達した微粒子は太陽光を散乱させ、一時的な気温低下(火山の冬)をもたらすこともあります。
使い方・例文
鹿児島県の桜島が噴火するたびに市街地に降り積もる灰が火山灰(火山砕屑物)の典型例で、住民は定期的に降灰を清掃する生活を送っています。
この用語をシェア
最終更新: