冠位十二階とは?
かんいじゅうにかい
冠位十二階とは、推古天皇の時代に聖徳太子が中心となって制定された日本初の位階制度で、徳・仁・礼・信・義・智の六徳を大小に分けた12の階位から成ります。
冠位十二階(かんいじゅうにかい)は、推古天皇11年(603年)に制定された、日本史上初の官位制度です。聖徳太子(厩戸皇子)が主導したとされ、翌年制定された「十七条の憲法」とともに、当時の政治改革を象徴する重要な施策です。
制度の内容は、徳・仁・礼・信・義・智という儒教的な六つの徳目を「大・小」に分け、合計12の階位(冠位)を設けたものです。各位には異なる色の冠が与えられ、位が高いほど高貴な色(紫・青・赤・黄・白・黒の順)とされました。
この制度が持つ歴史的意義は次の点にあります。
- それまでの氏族(血筋)による世襲的な地位ではなく、個人の能力や功績を基準に登用する仕組みを打ち立てた
- 天皇を頂点とする中央集権的な官僚制の萌芽となった
- 中国の律令制度を参考にしながら日本独自の政治体制を模索した
ただし、冠位を受けられる対象は豪族層に限られており、豪族そのものの権力を否定するものではありませんでした。その後の大化の改新(645年)や大宝律令(701年)による本格的な律令制へと発展していく過程で、冠位十二階はその出発点として位置付けられています。
使い方・例文
歴史の授業で「冠位十二階」が登場するのは、聖徳太子の政治改革を説明する文脈が典型で、氏族の血筋ではなく才能・徳で人材を登用しようとした画期的な試みとして紹介されます。
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