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八五郎とは?

はちごろう

八五郎とは、古典落語に登場する代表的なキャラクターで、陽気で無邪気、やや間が抜けた江戸っ子の若い男性として描かれる人物のことです。

八五郎(はちごろう)は、江戸落語中心とした古典落語に頻繁に登場する定番の登場人物で、「八さん」「八公」などとも呼ばれます。落語の世界では実在する特定の人物ではなく、物語の中で機能する「類型的なキャラクター」として用いられます。

八五郎の人物像は、江戸の長屋に住む庶民的な若い男性で、明るくおしゃべり好き、少々軽率で考えが浅いが憎めない性格として描かれるのが基本です。隣人の「隠居」や「ご隠居さん」「大家さん」を訪ね、見聞きしたことを得意げに話したり、教えを乞うたりする場面が定番の展開です。その問答を通じて笑いや人情、知恵が語られるのが多くの噺の骨格となっています。

八五郎が登場する有名な演目には、「子ほめ」「時そば」「大工調べ」「棒鱈」など多数があります。同様のキャラクターとして「熊さん(熊五郎)」が対として登場することも多く、落語の語り口では「熊さん八さん」という表現が庶民の代名詞として定着しています。

江戸時代から続く長屋暮らしの庶民生活を体現する存在として、八五郎というキャラクターは落語の世界観や江戸文化を理解するうえで欠かせない象徴的な人物です。

使い方・例文

古典落語の「子ほめ」では、八五郎が隠居に「人をほめてお酒をごちそうになる方法」を教わり、見よう見まねで実践しようとして珍妙な失敗をするという筋書きで登場します。

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