全球スペクトルモデルとは?
ぜんきゅうすぺくとるもでる
全球スペクトルモデルとは地球全体の大気をスペクトル法で表現した数値天気予報モデルで、中長期予報の中核を担います。
全球スペクトルモデル(GSM:Global Spectral Model)とは、地球全体の大気の状態を数値的に表現し、将来の気象を計算・予測する数値天気予報モデルの一種です。大気の物理量(気温・風速・湿度・気圧など)を格子点で表すのではなく、球面調和関数(スペクトル)の重ね合わせで表現する手法を用いることが特徴です。
スペクトル法を用いることで、水平方向の微分計算を高速・高精度に行うことができ、広域の気象場をコンパクトに表現できます。全球モデルは地球全体を対象とするため、台風の進路予測・偏西風の波動・ジェット気流の変動など、広域スケールの大気現象の把握に優れています。
全球スペクトルモデルの主な特徴・用途は以下のとおりです。
- 数日〜2週間程度の中長期数値予報への活用
- 台風・低気圧・前線など総観規模現象の予測
- 季節予報・気候変動研究の基盤モデルとしての利用
- 局地モデル・メソモデルへの初期値・境界値の提供
日本では気象庁が全球スペクトルモデルを運用しており、定期的に水平解像度や物理パラメタリゼーションの改良が行われています。スーパーコンピュータの性能向上とともに精度が向上し、現代の天気予報を支える根幹技術となっています。
使い方・例文
天気予報で「一週間先に台風が本州に接近する可能性がある」と報じられる際、その予測の元になっているのが全球スペクトルモデルによる計算結果です。気象庁の数値予報モデルの一つとして、毎日複数回計算が更新されています。
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