保安林とは?
ほあんりん
保安林とは、水源の涵養や土砂の流出防止など公益的機能を維持するために国が指定する森林で、伐採などが制限されています。
保安林(ほあんりん)とは、森林法に基づいて農林水産大臣または都道府県知事が指定する森林のことで、特定の公益的機能を維持・増進することを目的として、伐採・開発行為などが厳しく規制されます。
保安林に指定される目的は多岐にわたります。森林法では指定理由ごとに種類が区分されており、主なものは以下のとおりです。
- 水源涵養保安林:河川の水源を涵養し、水量・水質を保全する
- 土砂流出防備保安林:斜面の土砂崩れや侵食を防ぐ
- 土砂崩壊防備保安林:地すべりや崩壊を防止する
- 防風保安林:農地や集落を強風から守る
- 保健保安林:保健・風致の維持を図る
保安林内では原則として立木の伐採や土地の形質変更が制限され、これらを行う場合は都道府県知事の許可が必要です。無許可での伐採は罰則の対象となります。
日本の国土の約3割は森林が占めており、そのうち保安林は重要な役割を担っています。近年は気候変動による豪雨・土砂災害リスクの増大を背景に、保安林の機能への注目がさらに高まっています。林業従事者にとっては制約となる面もありますが、地域住民の安全と自然環境を守るための不可欠な制度です。
使い方・例文
「水道水源の上流部が保安林に指定されているため、無断での伐採は法律で禁じられています」のように、森林行政や自然環境保全の文脈で使われます。
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