体外式膜型人工肺とは?
たいがいしきまくがたじんこうはい
心臓や肺の機能が著しく低下した重篤な患者に対し、体外で血液の酸素化と二酸化炭素除去を行う生命維持装置です。
体外式膜型人工肺(ECMO:Extra-Corporeal Membrane Oxygenation)とは、重症の心不全や呼吸不全などで心肺機能が維持できない患者に対して、体外に取り出した血液を人工肺で酸素化し、二酸化炭素を除去して体内に戻す生命維持技術です。
仕組みとしては、太い血管(静脈や動脈)にカニューレ(管)を挿入して血液を体外に導き、ポンプで循環させながら膜型人工肺を通して酸素と二酸化炭素を交換した後、再び体内に戻します。主に以下の2種類があります。
- VV-ECMO(静脈脱血・静脈返血):肺機能を代替する目的で使用し、心機能はある程度保たれている場合に適用
- VA-ECMO(静脈脱血・動脈返血):心肺両方を補助する目的で使用し、心停止や重篤な心不全に適用
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症患者治療にも広く活用され、一般にも「ECMO(エクモ)」の名で知られるようになりました。適切に管理すれば数週間にわたる循環補助が可能ですが、出血・感染・血栓などの合併症リスクもあり、専門チームによる24時間管理が必要です。心臓移植や肺移植、あるいは回復までの橋渡し治療として使われる場合が多くあります。
使い方・例文
重症の肺炎で自力呼吸が困難になった患者にECMO(体外式膜型人工肺)を装着し、肺を休ませながら回復を待つ治療が集中治療室(ICU)で行われます。
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