五重塔とは?
ごじゅうのとう
五重塔とは、仏教建築の塔の一形式で、五層の屋根を持ち、釈迦の遺骨(舎利)を納めることを起源とする日本の伝統的建造物です。
五重塔は、仏教の礼拝対象である仏舎利(ブッダの遺骨)を安置するための塔婆(ストゥーパ)が変容したもので、インドから中国を経て日本に伝来した建築様式です。五層の屋根を重ね、中央に「心柱」と呼ばれる柱が通る構造が特徴です。
五重という数には、仏教の宇宙観である五大(地・水・火・風・空)を象徴するとされます。内部は狭く、一般的に人が上り下りするための空間ではなく、仏像や経典・舎利容器を安置するための聖域として機能します。
日本には多くの五重塔が現存しており、代表的なものとして次が挙げられます。
- 法隆寺五重塔(奈良):世界最古の木造五重塔のひとつ
- 東寺五重塔(京都):高さ約55mで日本最高の木造塔
- 浅草寺五重塔(東京):都心の観光名所として親しまれる
五重塔の建築は地震に強いことでも知られており、心柱が「制振装置」の役割を果たすという説が注目されています。現代の高層ビルの耐震設計にも、この構造原理から着想を得たものがあります。
使い方・例文
修学旅行で法隆寺を訪れた際、五重塔の前で記念撮影をするのが定番コースです。
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