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五重塔とは?その構造・役割・耐震の仕組みをわかりやすく解説

公開 2026年7月16日

この記事は 「五重塔とは?」 の解説をくわしく掘り下げたものです。

五重塔とは

五重塔(ごじゅうのとう)とは、仏教建築における仏塔(ストゥーパ)の一形式で、屋根が5層に重なった木造の塔です。インドで釈迦の遺骨(仏舎利)を納めるために造られたストゥーパが中国・朝鮮半島を経て日本に伝わり、独自の多層塔建築として発展しました。

五重塔の役割

五重塔の最大の役割は仏舎利を安置することです。最下層の心礎(しんそ)と呼ばれる基礎石の下や、塔の中心部に仏舎利が納められることが多く、塔全体が聖なる礼拝対象として機能します。内部に仏像や経典を安置する例もありますが、五重塔は基本的に礼拝のための象徴的な建造物であり、人が常住する空間ではありません。

心柱による耐震構造

五重塔が長年にわたって地震や台風に耐えてきた理由として、心柱(しんばしら)の存在が挙げられます。心柱とは塔の中央を貫く1本の柱で、各層の構造体とは緊結されず、ある程度独立して揺れる仕組みになっています。地震が起きると各層が互いにずれるようにしなやかに揺れ、エネルギーを分散させます。この原理は現代の制震構造にも通じるものとして注目されており、東京スカイツリーの設計にも参考にされました。

代表的な五重塔

日本各地に現存する五重塔の中でも特に著名なものを紹介します。

  • 法隆寺五重塔(奈良県)― 607年創建とされ、世界最古の木造五重塔として知られます。
  • 東寺五重塔(京都府)― 高さ約55メートルと現存する木造五重塔の中で日本最高を誇り、京都のシンボルです。
  • 醍醐寺五重塔(京都府)― 951年建立で、京都府内最古の木造建造物とされています。
  • 興福寺五重塔(奈良県)― 高さ約50メートル。奈良を代表する風景の一つです。

まとめ

五重塔は仏教の精神を体現する建築物であると同時に、古代の職人が生み出した優れた耐震技術の結晶でもあります。現存する塔の多くは国宝や世界遺産に指定されており、今も多くの参拝者や観光客を集めています。

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