乳鉢とは?
にゅうばち
乳鉢とは、固体の薬品や材料を細かく砕いたり粉末にしたりするために使う、すり鉢状のセラミックまたはガラス製の容器です。
乳鉢(にゅうばち、mortar)は、硬くて滑らかな内面を持つ深い椀形の容器で、乳棒(にゅうぼう、pestle)と組み合わせて使います。固体試料を乳棒で押しつぶしたり回転させながらすったりして、粉末状に細かくします。
素材はおもに磁器(セラミック)が使われ、化学薬品に対して安定しています。瑪瑙(めのう)製は特に硬く、微粒子化が必要な場合に使われます。ガラス製や金属製のものも存在し、用途によって選ばれます。
乳鉢の主な用途は次のとおりです。
- 固体薬品の粉砕・細粒化
- 複数の固体を均一に混合(粉末ブレンド)
- 固体を液体と混ぜてペーストにする
- 植物サンプルのすりつぶし(DNA抽出などの前処理)
粉砕した粉末は表面積が増えるため反応速度が速まったり、溶解しやすくなったりします。医薬品の調剤現場では薬剤を混合・粉砕する際に今も使われており、料理の世界でもスパイスを砕くすり鉢と同じ原理の道具として活用されています。
使い方・例文
硫酸バリウムの白色固体を乳鉢でよくすりつぶしてから水に加えると、粒が細かくなった分だけ均一に分散しやすくなります。
この用語をシェア
最終更新: